ナザレのビーチ。大きく弧を描く。写真奥、ビーチの先に漁港がある。観光客は誰もいないので、のんびり釣り人との会話を楽しめる

かわいいお転婆娘。みんな人なつっこくて「写真を撮って」「それ貸して」と。重いカメラを振り回しながら撮ってました

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ここに来たお目当ては、
かわいい伝統衣装を着たおばちゃんたち。
見てのとおり、おばちゃんたち(既婚者)はみんなミニスカート。
(ちなみに未婚者は長いスカートで、
未亡人は全身黒の衣装を着ている)
7枚のペチコートを履いているらしいが、
“夫が漁に出ている間、夫人はスカートを重ね着し、
帰る1週間前から1枚ずつ脱いでいって夫を待ちわびた”なごりだという。
そんなことから、どんなにおしとやかなのかと思いきや、
やっぱり女性は強いですね。
颯爽と歩き、ガンガン仕事してました。

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ここは伊豆? と思うほど、日本と良く似た光景。アジのほかイカなどおなじみの魚介類が天日干しにされていた

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小さなバスターミナルを出ると、
客引きのおばちゃんがしきりに「うちに来い」という。
思いのほかきれいな部屋で、ひとり10ユーロくらいだったが、
けっこう強引で、ナザレの女の強さを見た気がした。

Nazare

仲良しご夫婦。旦那さんが帽子をかぶるのもナザレの慣習。ナザレのビーチをみんな行ったり来たり

ナザレ

展望台にいるピーナッツ売りのおばちゃん。みな一様にミニスカート。日差しが強いのは分かるけど、みんなサングラスがいかつ過ぎでした

tabi-log

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ポルトガルの古都コインブラと首都リスボンの
ほぼ中間に位置する小さな漁村だが、
夏ともなれば、ここのビーチにはパラソルの花が咲き乱れる。
フランス映画『過去を持つ愛情』の舞台として有名。

食事がおいしいのも、ポイント大。
ここは「イワシの塩焼き」が名物で、街中の至るところで焼いている。
軒先で秋刀魚を焼いていた頃の日本を思い起こさせる風景だ。
もちろんレストランのメニューにもあるし、最近は日本語で書かれたところもある。
味は日本で食べるのと変わらないが、
やっぱり「イワシの塩焼き」には、パンじゃなくてやっぱりご飯の方が合う。
イワシより、もっとおいしかったのがアサリのトマト煮込み。
地元の人がバクバク食べてたので頼んでみると絶品。
山盛りだったけれど、お代わりしてました。

個人的には、ポルトガルのベスト3に入るから、また機会があれば行きたいな。

小さい街で、見どころといえば展望台と礼拝堂くらいなもんだが、結局3泊。
浜辺を行ったり来たりの散歩や、漁港にまで出向いて釣り人を冷やかしたり、
特に何をするわけでもなく、のんびり過ごせるのがいい。
でも同じように青い空と海が目の前に広がるアイランドリゾートとは違い、生活感が満ち溢れている。
そこには、ポルトガル独特の空気感があり、
アマリア・ロドリゲスの歌うファドのような、もの悲しさが漂っていた。